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交わりの祠【R18】

第11章 媚薬の熱


紫村の実験のため、鈴音は無理やり媚薬を飲まされたというのだ



「くだらない」


「えぇ、そうでしょう。ですが、鈴音様は媚薬を服用されました。もうすぐ効果が出てくるでしょう。鈴音様を鎮めるには八千代がお相手するしかございません」



紫村は笑顔を見せると困惑した様子の帳を手招きして部屋を出る



「さぁ、帳くん。二人の邪魔はしてはいけません。人払いもしましょう。あ、八千代様。結果をお教え下さいね。それでは」



パタンと襖が閉められる


八千代は呆然と立ち尽くしていた


このままでは紫村の思うつぼだ


だが…



「八千代…さ…ん…」


「鈴音!?」



声がして鈴音に寄る


その肩を抱きしめてやれば、潤んだ瞳が八千代を見上げた



「鈴音…お前…」


「八千代さん、助けて下さい…。体が、熱くて…おかしいんです」



媚薬を飲まされたということは事実なのだろう


他の男のせいで鈴音が欲情するなどあってはならない


だが…このままでは鈴音が辛い思いをするだけだ


八千代が悩んでいると唇が重ねられる


すぐに熱い舌が割り込んできて八千代を求めて動き回る



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