第11章 媚薬の熱
「八千代さん、八千代さん…」
熱をもった息に混じって八千代の名を呼ぶ
鈴音をこのまま抱いていいのか躊躇うのは初めてだった
「八千代さん…どうして触れてくれないんですか」
鈴音はぽろぽろと涙をこぼしながら八千代を押し倒す
そして八千代の着物をはだけさせると露になった胸に舌を這わせた
「鈴音、お前…自分が何やってるかわかってんのか」
「わかってます。八千代さんが欲しくて…八千代さんにも気持ち良くなって欲しいんです」
ダメですか?
と上目遣いで見られたら当然断る事が出来ない
「紫村め…後でたっぷり罰をくれてやる」
「…八千代さん?」
「あぁ、悪かったな。お前が満足するまで抱いてやるよ」
八千代は体を起こすと鈴音を押し倒す
形勢逆転だが、鈴音は嬉しそうにはにかんでいた
「そんなに俺に抱かれるのが嬉しいか」
「はいっ」
普段から割りと素直だが、ここまで即答されると八千代も驚いてしまう
媚薬の効果ってやつは、どうやらとんでもないらしい
「ふん。腰がくだけるまで可愛がってやるよ」
八千代は鈴音の着物を剥ぎ取ると一気に裸にした
そして首筋から胸へと舌を這わせ、鈴音の気持ちいいところへ刺激を始めた