第10章 病に勝つのは
「鈴音」
耳元で名を呼ばれ、鈴音は顔を赤らめる
「熱で苦しい中、お前を感じて楽になった。夢かと思ったが、そうではないんだよな?」
「八千代さん…あっ、ダメ…!」
指がぷっくりと主張した蕾に触れれば、鈴音は必死に声を抑えた
「ん?あぁ、ここは俺の部屋ではないな。なるほど。直ぐ隣に人がいるのか」
状況を理解した八千代が手をかざすと直ぐに結界が張られる
まさか祠以外で結界を張るとは思ってもいなかったが、それと同時にこれから起こることを期待させた
「で?この口が俺を咥えたのか」
「八千代さん…」
唇を撫でられ、恥ずかしくなる
だが鈴音は頷いていた
「勝手にすみません。でも、苦しそうだったので」
「謝る事はない。意識が無い中、お前に弄られるのは悪くなかった」
「そ、そうですか…」
またしても顔が熱くなる
意識が無いとはいえ、八千代を四回も吐き出させたのだ
そしてそれが医師にもばれてるかもしれないと思うと非常に恥ずかしい
「それで、ここがこんなに濡れてると」
「あっ…!」
再び秘部を弄られ、鈴音は体をのけ反らせる
久々に与えられる刺激は甘くて痺れるようだった