第10章 病に勝つのは
またしても部屋に二人きりになると
「んっ…」
八千代がゆっくりと目を覚ます
「や、八千代さん!?」
「……鈴音?」
その顔を覗きこめばまたしても涙が溢れそうになった
「俺は…あぁ、体調を崩していたのか」
「はい。いかがですか?あ、お茶を用意してあるのですが飲めますか?」
「あぁ、貰おう」
八千代は体を起こすと湯飲みを受けとる
まだ体が辛いのか、少し動きがぎこちない
医師は出て行ったばかりだが呼び戻そうか考えていると
「鈴音、おいで」
八千代が腕を広げたのを見て迷わずに飛び込んでいた
たくましい胸に頬を寄せれば、八千代はしっかりと抱きしめてくれる
「八千代さん…心配したんですよ」
「悪かったな。だが、お前のおかげで少しは楽になった」
「えっ?」
どういう意味か尋ねようと顔を上げれば、そこにはニヤリと笑う八千代がいた
「八千代さ…あんっ!!」
突如鈴音は体をビクンと跳ねさせる
気がつけば八千代の手が鈴音の着物の中へ侵入し、秘部に指を這わせていた
「こんなに濡らして。俺のはそんなに良かったか?」
「あっ…そんな…」
八千代の指がすっと動けばピチャッと音がする
そこがぐっしょり濡れてる証拠だった