第10章 病に勝つのは
手を使い、更には舌や唇で愛撫すれば、部屋には卑猥な水音が響き渡った
「んっ…んっ…」
むさぼるようにソレを吸い上げれば、ビクンと大きく反応して熱い欲をぶちまける
いつもより熱を持った欲は念のためちり紙に吐き出すと、再び目の前の八千代自身が大きくなる
どうやら一回放つだけでは満足しないらしい
鈴音はまたしてもソレを口に含むと八千代の気持ち良いところを攻める
結果、八千代は四回吐き出してから落ち着いたようだった
しかも、先ほど迄荒かった呼吸は規則正しくなり、赤かった肌も落ち着いて来たように見える
よかった…のかな
最後にもう一度体を拭き、着物を着せたところでタイミングよく医師が現れる
そして八千代を見て驚きの声を口にした
「熱が…下がっている!?脈も正常だ!」
医師は何故と考えているが
何をしたか言うわけにもいかず、鈴音が黙っていると
「……あぁ、なるほど」
医師は何か納得したようだった
まさか…ばれた?
鈴音は顔を赤らめつつも何も言えずにいると
「では、私はこれで失礼します。何かあれば呼んでください」
医師はそう言って部屋を後にした