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交わりの祠【R18】

第2章 力の増大


い、今…なんて!?



「や、八千代さん?今…口付けって…」



鈴音は指の隙間から八千代を見る


もちろんバッチリ見えてしまった


それに左胸に印があるのも確認できた



「なんだお前、聞いてないのか。唇で触れないと意味無いんだとよ」


「え、えぇぇ!?」



鈴音はボッと顔が赤くなるのを感じた


触れるだけ、とは聞いていたが


まさか唇でなんて条件付きだとは聞いていない



「ほら、早くしろ」



八千代に腕を引かれ、すぐ目の前にたくましい胸が広がる



「あ、あの…」


「なんだよ」


「し、失礼します…」



ここで恥ずかしがっていたらこの世は終わりだ


これも務めの一つ



鈴音は勇気を出して ちゅっ と印に触れる


それは一瞬だった


にも関わらず鈴音の体に電気が走ったような刺激が生まれる


驚いて八千代から離れると、彼は眉間にシワを寄せた



「おいおい。そんなんで終わりかよ。なんも効果ねぇだろ」


「い、え…あの…」



鈴音が何か言おうとしたがそれよりも先に八千代の腕が伸びてくる


後頭部を掴まれ引き寄せられると唇が八千代の印に押し付けられる



「や、ち…よさ…」


「…しゃべんな」



再び電気が走る


目がチカチカしてバランスを保っていられない


鈴音は解放されると後ろに倒れこんでいた



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