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交わりの祠【R18】

第2章 力の増大


近づいた男は背が高く、より美しさを増していた



「とりあえず座れ」



促され、目の前に正座する


男もあぐらをかいて座った



「あんた、名前は?いつ代替わりしたんだ?」


「白霧鈴音です。三ヶ月前からお務めをさせていただいてます」


「三ヶ月前、か」



なるほどね、と男は顎に手をやる



「あの、貴方の事も伺っていいですか?」


「あぁ。俺は黒闇八千代。当主は一年前から務めている」



一年とはいえ先輩だ


鈴音はなかなか緊張が解けない


「それでだ、祠の状況は文に書いた通りだ。そっちも同じ状況なんだってな」


「は、はい。今回は力を増すための儀式にご協力いただき、ありがとうございます」



鈴音は深々と頭を下げる



「なに。条件は一緒だ。早速始めるぞ」


「へっ?……きゃぁぁ!」



鈴音は思わず両手で顔を隠していた


八千代がいきなり着物をはだけるからだ



「は?何騒いでんだよ。お前だって印が左胸にあるんだろ」


「そ、そうですけど。男の人の肌を見るのは初めてで…その…」



語尾が弱くなる


言ってて恥ずかしかった



「そーかよ。とっとと終わらせようぜ。ほら、早く口付けろ」


「………へ?」



八千代の台詞に思考が停止する



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