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交わりの祠【R18】

第9章 二人のこれから




いつかは世代交代する日がくる



そうすれば、鈴音と八千代はただの夫婦という関係になるのだろう


だが、それも楽しみである


この先もずっと一緒にいられるなら、何が起きても二人で乗り越えていける気がした




祠の亀裂はまだ消えそうにないが、悪化はしないと確信している




「八千代さん…これからもずっと一緒ですよね」


「どうした急に」



頭を撫でられ照れ臭くなる


八千代の優しい声は、既に答えを聞かせてくれているようなものだった


それなのに…



「俺の愛が信じられないって言うのか?」


「えっ?」



驚いて顔を上げれば、ニヤリと笑う八千代がいた


慌てて離れようとすれば腰に回された手が逃げることを許さない



「今日は夜まで我慢しようと思ったが、俺を疑うなら体で証明してやってもいいんだぞ」


「や、あの…午前中に祠の結界を強化したばかりなので…」


「なに。遠慮することはない」



あっという間に唇が塞がれ、八千代の手が鈴音の胸へと伸びる



「や、ちよさ…」



酸素を求めながら抵抗するが


当然敵うはずもなく、気がつけば押し倒されていた



「安心しろ。たっぷり可愛がってやる」


「八千代さん…」



与えられる愛撫は甘く、すぐにとろけてしまう



鈴音は八千代に触れられると


当たり前のように何も考えられなくなっていたーー



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