第8章 冷静なリーダーと嬌艶な夜
私を姫抱きにしたまま後座席に乗り込む
「あっ、ホールさんとティナお疲れ様です!」
運転席にはエリオットがいる
「エリオット、早く車出せよ lexxに戻るぞ」
「オリヴァー、
そんな急かさないでくださいよ〜
向かいますから〜」
安心する…
オリヴァー、エリオット、ホールさん…
安心したからかまた、涙が出てくる
「…ひっく……うっ……」
毛布は顔まで被っているから見られていないはずだ
「オリヴァー音楽をかけてくれないか
音量は大きめで頼むよ」
「ホールどうしたんだよ らしくねぇな
車で音楽なんて聴いたことねーだろ…」
そう言いつつもオリヴァーは音楽を大音量でかける
毛布の上から頭をぽんぽんとされて
「本当によく頑張ったよティナ…」
あぁ…
ホールさんは私が泣いてる事に気がついたのか
大音量の中、静かに1人で泣く
オリヴァーとエリオットは
最後まで気がついていないだろう