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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第8章 冷静なリーダーと嬌艶な夜


やった…!
5人分の招待状だ…!
あとは奪って部屋出るだけ…

でもどうやって…?
相手を気絶させるか…?


「ありがとうございます
お友達も喜んでくれます」


タイミングを狙って一撃食らわせて逃げるか…

と思った矢先


「さてと、じゃあ奥の部屋に行こうか」


強い力で腕を捕まれ引かれる

え?何だって?奥の部屋?


「この個室は奥に防音のベッドルームがあるから
楽しませてくれるよね?
俺の事が好きなら尚更…」


気持ち悪い笑みが私に向けられる

嘘…

冗談でしょ…

909の時はそういう任務は外して貰っていた
あくまでも誘惑はしても
その先には進まない
キスさえも誰ともした事ないのに…

招待状はテーブルの上に置かれたままだ
振り払って逃げればいいんだ…
いつもならできる
大の男でもねじ伏せられるから


でも今は…

恐怖で足がすくんで何も出来ない
力が入らない

嫌だ… 嫌だ…

ホールさんを呼べばいいのかな…?
でもどうやって?

ここの個室周辺は人払いされてて
何か事が無い限り人はここに来ない

ああ… 誰か助けて…


ぐっと涙を堪える
ターゲットに手を引かれるまま
ベッドルームに入る
…防音の扉が閉まる


「やっ……」


ドサッ、とターゲットに押されて
ベッドに押し倒される

流石にこの先何をするのはわかる
わかるから怖い


ターゲットは私に馬乗りになって見下ろす
駄目だ… 泣きそうだ…
でも演じなくては… 嬌艶な踊り子を…


「そんなに俺を見つめちゃって…
可愛いなぁ」


そう言いながらターゲットは
私の身体のラインをなぞって行く


「んっ……!」


恐怖と羞恥で身体は強ばっているが
反応してビクンとなる度に
衣装のチャームを揺れてムードを演出する


「可愛い反応じゃないか
もしかして初めてかな?
こんなに色気があるのに…」


ターゲットは顔を近づけてくる
ヤバイこのままだとキスされる…

誰ともしたことないのに…
こんなぶよぶよ男がファーストキスなんて
絶対嫌だ…!


でもそんなことはお構い無しに
顔はどんどん近づいてくる


演じきれなくなって涙目になっていく



「ホールさん… 助けて…」
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