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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第8章 冷静なリーダーと嬌艶な夜


「こんなに可愛い子に気に入られるなんて
俺はそんなにかっこいいかい?」


調子に乗るな! ぶよぶよ男!
仕事だよ! し!ご!と!
顔面偏差値キャパオーバーの
調査偵察班を見慣れてるから
お前がかっこいいなんて有り得ない!!


「ええ、そうです。
旦那様は男性の魅了が溢れ出ていて
私はとても素敵な方だと…」


よく言った自分…
さて、ここからどうやって
チケットの話に持ってくか
突然切り出しても怪しまれたら
全部演技という事もバレかねない

ここは女の誘惑を使って乗り越えるしか…
頑張れ私… 全ては調査偵察班の為に…


「旦那様… ずっと一緒にいても宜しくて…?」


自分からもっと身体を密着させて
ターゲットの胸に顔を近づける
手も握る
女らしく優しい笑みで相手を惚れさせる
少し首を傾げる
光が目に反射していい具合に
キラキラ光ってくれていると思うんだけどな…

さぁ、どうだ…!


「そんなに俺が気に入ったのか
もちろんだよティナちゃん
今日は妻との食事を断って正解だったな」


私の背中に手を回し抱きしめている
誘惑はいい感じだ

あああ… 臭いなぁ…
しかも奥さんがいるのに
ここ来て違う女と隣に座ってたし…
愛人かな…?

この人いつか修羅場作り出すな…


「まだ時期は先だけれどパーティーがあるんだ
一般には出回ってないから
俺みたいな職じゃないと
招待状は手に入らないんだけど
良かったら一緒に行かないかい?」


これは…!
ターゲットから話しかけてくれるなんて
でも、一緒にか…
どうやって5人分の招待状出させるかだなぁ…


「私で宜しいのですか…?
是非とも旦那様とご一緒させてください
それと、お願いなのですが…
お友達も一緒に連れて行って貰えませんか?」


瞳をうるうるさせて猫なで声で
ああ…
調査偵察班のみんなが
今の私みたらびっくりするだろうな…


「そのお友達というのはどんな人だい?」


「私と同じ同期の踊り子のお友達です
年も近いから仲が良くて
3人いるんですけど…」


私とターゲット+3人の友達で
5人分の招待状を出させるように仕向ける

流石に人数が多いか…?


「なんだ、それなら構わない
ティナちゃんみたいな可愛い子が増えるんだろう?
もちろん良いよ
ほら、これが招待状だ」
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