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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第8章 冷静なリーダーと嬌艶な夜


控え室に向かう
すれ違う女の人達は皆、スタイルがいい

…胸わけて


私の控え室に入って着替えをする…
さらしも取らなきゃ…


「なんで男装の時は
さらしがなくてもバレないのに…!
女の時になると、こうも不自然なの…!」


自分の体型を恨む
シースルー素材で体のラインが見える服
胸が乏しいから男装したつもりはないのに
男に見えるのが辛い


「私女だよね… 嘘でしょ…」


そう言いながらもパットを胸に詰める


「これならまだいいんじゃないかな…」


不自然にならないようにパットを詰め終わる
後はメイクなり髪をセットしなくては

ドレッサーの前に座る
メイクなんて
今まで片手で数えられるくらいしか
したことが無い

長い前髪をピンでとめる

下地やらファンデーションやらを塗っても
肌の色が変わった気がしない
粉粉しくて嫌なので
薄ーーくファンデーションをぽふぽふ…

眉毛は元から濃いから書く必要がない
形はちゃんと整えているからね!

アイシャドーはどうしようかな…
紫と紅の瞳に合う色ってなんだよ…
でも今日は踊り子だから
地味なのは良くないよね…
とりあえずゴールドでいいかな
…うわっ、これすごくキラキラする

後は…
マスカラは必要ないと思っている
まつ毛も元から濃いから
つけた所で、落とす時に
取れているのかいないのかが
わからないから困る

アイラインは
少し長めに目尻を延ばして…っと!

リップを塗って…


「いつもと何が違うかよく分からないけど
周りがしてるし一応これでいいかな」


後はこのくせっ毛をセットしなきゃ…
うーん… どうしよう…


ーーーガチャ


「ティナ?準備は進んで…っ!」


「あっ、ホールさん来てたんですね
後は髪のセットだけなんですけど
どうすればいいのかなって思ってて…
どうしたんですか?固まってますけど?」


ホールさんはドアノブに手をかけて
開けっ放しのまま目を見開いる
鏡越しに目が合う


「ああ… いや、その…
女の子のティナを初めてちゃんと見たから
そういえば女の子だったなって思ったんだ…
綺麗すぎてクラクラしそうだよ…」


「いつも職場で女って認識を
されてないのは知ってますから
ここのお店の女の人みんなこんな感じですよ
別に私だけじゃないですよ」
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