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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第8章 冷静なリーダーと嬌艶な夜


「それなら良かった
これがティナだけの極秘資料だから
他の人には見せないでね」


そう言われて
ホールさんから追加で資料を貰う


今回の仕事はVPI限定ナイトクラブに
踊り子として私が潜入して
ターゲットに気に入られるように頑張る
そして、ターゲットと個室に入り
5人分の招待状を貰う

ざっとこんな感じだ


「ちなみにその招待状は
今度行く仕事のものだよ
それがかなりの大物が集まるパーティでね
一般的に出回っていないから
VPIのナイトクラブを狙ったんだ」


「5人って… 調査偵察班ですか?」


「そうだよ
次かわからないけどいつか必ず行くからね
重要な役割を任してすまないね
でもティナならできるって信じているからね」


ホールさんの爽やかスマイル…!
心に刻みます…


「ありがとうございます!
もちろんみんなの為にも頑張りますね」


「そう言ってくれて嬉しいよ
…ところでティナは
男としての誘惑は完璧だったけど
女性になった時の誘惑もできるのかい?」


「完璧だったんですか…?
それは自分でもよく分からなくて…
元は女ですから… できると思いますよ」


「そうなのか…
俺はウェイターとして潜入しているから
何かあったらすぐに駆けつけるからね」


ホールさんも中にいるんだ…!心強い!


「わかりました!ありがとうございます
あの…踊り子の衣装とかって…
あと、メイクとかもろもろ…」


「それはお店の控え室に
あるみたいだから大丈夫だよ
ティナは準備があるから
1人で少し早めに出ることになるんだけど
それでも平気かい?」


「1人でも大丈夫ですよ!
その後で合流してくれますか…?」


「もちろんだよ
ティナの踊り子楽しみにしているからね」


そう言ってホールさんは
頭をなでなでしてくれた
こうしてくれるととても落ち着く
母上や父上がかつてやってくれたように…


ーーーーー


部屋の時計が16時45分を指す

私はホールさんにそっと一言告げてlexxを出た
まだ夕日が残る歓楽街
これからどんどん
夜の街へと変わっていくのだろう…

大通りから少し入り込んだ小道に行く
歩いた先には建物が立派で
大通りから少し離れた
隠れたナイトクラブのように思わせる
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