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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第7章 不定期開催のアレが…


ずっと抱きしめられたまま
オリヴァーは離してくれない
頭の後ろと背中に手を回されて
私は動けない状況だ…

もう終わったよね…?オリヴァー…?


「無理させてごめん…」


さっきよりも消えてしまいそうな声
私しか聞こえないだろう…
それはまるでオリヴァーの本心を
聞いたような感じがして…

名残惜しそうにそっと私を離す


「この強引さはオリヴァーならではですね〜!
僕じゃ一生出来そうにありません…」


「オリヴァーらしくていいと思いますよ?」


「フィルは他人事みたいに評価するな…
フィルもやるんだかんな??
ほら、ティナ」


待って… 最後のは不意打ちすぎて…
顔赤くなってないかな…?
どうしようフィルさんとも私やるの?
もう持たないって…!


「フフッ… ティナ照れているんですか?
可愛らしいですね…」


そう言ってフィルさんは
私の髪を耳にかける


「いやっ、あのっ…」


初めてフィルさんとこんな至近距離…
いつ見ても綺麗と思っていたけど
近くで見たら…
サラサラの銀髪に淡い紫色の瞳
色素の薄いフィルさんは肌も白く
本当にこの世界で生まれたのだろうか…
異世界から来てるのかな…


「もっと可愛い顔を見せてください…」


そう言って背の高いフィルさんは
私と顔の位置を合わせるように
少し屈んで私の顔を覗き込むように見る

…ちっ、近い!!

フィルさんはずっと愛おしそうに微笑んでいる
これは… ダメだ…


「私の可愛いお姫様…」


そう言ってフィルは私の手をとり
手の甲にキスをする…


chu…


「フィルは王子様みたいですね〜!!
とても様になってましたよ〜!!」


「なんだよ男ならもっとガツガツいけよ」


心臓が持たない…
絶対、今 男って見られてないよ…


「最後はティナだからな!!
俺らのと格が違うからよく見とけよ!フィル!」


…!

そうだった… 次私の番って…
こんなにドキドキした後に
男として誘惑するの!?
無理だよ… 今どんな顔してんだろ…


その時

ガチャーー


「はぁ… やっと開放されたよ…
全く女性の集団はすごいな…」


ボロボロになってホールさんが戻ってきた


「お疲れ様ですホールさん
とても話し込んでいましたね」
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