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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第5章 可愛げのあるドジと海上オークション


ザッパーン!!


小柄なティナが狙われて
そのまま犯人の男と海へ落ちてしまいました…!?
一大事です〜…!


ティナが先程放った言葉は
「泳ぐの好きじゃないんですよね」

恐らく本当に泳ぐのは
得意じゃない僕は判断しました…
不安と恐怖の入り交じった微表情でした…

ティナを救出しなくては…!


ザッパーン!!


夜の海は底なしの暗闇のようです…


「…ぷはっ
ティナッ… ティナ!」


海面に上がり体内に酸素を取り込みます
確か… こっちに落ちたはず…


ザァー…ザァー…


聞こえてくるのは海の音
海面でもがく音は聞こえません…

沈んでから浮かび上がっていない…?

海水を含んだスーツはかなり動きづらく
1人でもかなり苦しいです…

早くティナを助けなくては…!

肺に酸素をたくさん吸い込んだ後
闇の入口のような夜の海へ潜ります


ボコボコボコ……


小型のライトを付けて人影を探します
もっと深くまで沈んでしまったのか…
そもそも場所が違うのか…

冷たさが刻刻と体温を奪います〜…
ティナを早く見つけないと…!

いました!!!
男はいないようですね〜
ティナに急いで近づいてそっと抱きしめます
…とても冷たいです


息をしていない…?


そんな…


まさか……



「ゴポゴポ…… 」


…!

まだ間に合います!!

ティナを抱えて海面に向って泳ぎます
お願いです…!死なないでください…!

僕は詳しく知りませんが
ティナの元いた国の事があるなら
まだまだ生きてください!!


「っぷはぁっ、ティナッ、ティナッ!!」


目を閉じたまま開きません
もう海面にあがりましたよ…
お願いです息してくださ〜い!!!


「っはぁ、ゴホッゴホッゴホッ!!」


「ティナ!!ティナ!!」


波の音に負けないようにティナに声をかけます
これは…
気絶しかけていますね〜
恐らく
海に沈んだ時は気絶していたんでしょうね…


その時
空からライトが僕とティナを照らします
見上げると… ヘリコプター…?

あっ!! もしかして!!


「ホールさ〜〜〜〜〜ん!!!」


lexxの黒いヘリコプターです〜!
そのまま海面に着陸しました〜

こんなの普通なら沈みますよ〜?
ホールさんは本当にすごい人です〜!


「エリオット!ティナ!無事かい?!」
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