第5章 可愛げのあるドジと海上オークション
「…とりあえず
中に入れないなら仕方ないですね
部屋に戻りますか
情報も得ましたしlexxに報告しましょう」
「そうですね〜
じゃあ、心優しいターゲットさ〜ん!
僕たちここでお別れです〜
頑張ってZI7から逃げてくださいね〜!」
「はっ… そりゃどうも
ティナ…
ZI7で君の名前を知らない奴なんていない
絶対に…レンと一緒にいるんだ
ZI7に捕まるなよ」
「当たり前じゃないですか
貴方もZI7に捕まったらダメですよ
では…」
私がそう言って2人と1人は別々の方へ歩く
「ターゲットいい方でしたね〜
なんかびっくりしちゃいました〜」
「20年以上前からZI7にいる人は
あんな感じなんですかね…
それともターゲットだけ特別なんですかね…」
「ちょっとクサイんですけど〜
愛を知ったから なんてどうです〜?」
愛か… そんなものないよ…
私はどんなものか知らないが
「そうですね…
愛がターゲットを変えたんですかね…」
そんな事を話しながらも部屋に着く
パソコンを広げて情報を書き込む
「送信っ…と
仕事、一応終わりましたね
正直帰ってもいいなって思いますよ
この豪華客船どんどん怪しくなってきました」
スーツを着崩してベッドに横たわる
エリオットもパソコンを閉じたから
送信し終えたのだろう
「僕もこの船怪しいと思います〜
だからといって
調べるのもめんどくさいですよね〜
流石に危険を感じたので
明日の最後のオークションは行きませ〜ん」
ワックスで整えていた髪を
無造作に崩して
エリオットもゴロンとベッドに寝転がる
すごいイケメンだなぁ…
「とりあえず祝、仕事終わりです
寝ましょう… おやすみなさい」
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とある船の一室にて…
「作戦は明日決行でよろしいですか?」
「ああ、構わない
今日も全員20時に会場に閉じ込められたか?」
「それが3人いませんでした…
おかしいですね…
従業員の方もお招きしているはずですが…」
「3人は誰かわかるのか」
「男が3人です
写真を撮りましたのでどうぞ」
「2人は随分と目立つ顔立ちだな
まぁいい、明日は頼むぞ失敗するな」
「かしこまりました…」