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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第5章 可愛げのあるドジと海上オークション


「はぁ!?lexxだと!?
ZI7と敵対組織みたいなもんだぞ!?
その2つの二重スパイって…
あいつがどっちに身を置いているのか
知らないけど…
相当危険だぞ!?」


そもそもZI7は孤立した組織だ
ほとんどが敵対組織といっていいだろう…


「そう言えばネシスさん
私たちの調査偵察班を狙ってますよね…
絶対ZI7絡みですよね…
クロス総司令官は知ってるんでしょうか?」


「〝森羅万象の文明〟なんかより
ネシスが一番重要な情報だと思います〜
クロス総司令官は知ってるんでしょうか〜?」


それは全くわからない…
かなりヤバイ事だけはわかる


「俺はネシスがどうとかは全く知らない…
同期だけど特に会話もしない
上に媚び売ってヘラヘラしてる奴だからな」


やっぱり… いつもニコニコしてて怖いし

ふと時間を確認すると20時を回ってる
オークションが今頃始まっているだろう


「あの、今日は出品してないんですか?」


「ああ、俺が出品したのは2つだけだ」


「僕たちの仕事はもう終わりましたかね〜
オークションに行く必要もないんですけど〜
一応行ってみますか〜!」


誰もお酒に口をつけないまま個室を出る
ターゲットと共に



…暫く歩いて、豪華な扉の前に着く

ガチャ、ガチャ…


「あれっ〜? 開きませんよ〜?」


「何を言ってるんだ君の力が弱いんだろう
ほら、どいて ふっ…!」


ターゲットも扉を動かそうとしたが
…何故だ、びくともしない

訳が分からず立ち尽くす3人…


「会場はここで合っていますよね…
昨日も一昨日もここが会場でしたから…
そう言えば、ここに来るまで
セレブのお客さんは誰もいませんでしたね…」


「もうお客さんは全員ココに
行ったんですかね〜?
バーを出る時もカウンターには
誰もいませんでしたし…
マスターもいませんでした〜」


「不自然なくらいに誰もいない…
恐らく全員ココにいるのは確かだ
何故… 扉が閉められている…?
これじゃまるで…」


「「「閉じ込めている…?」」」


私も含め2人も同じ事を考えている
ここの会場に閉じ込めているとしたら…
乗客はセレブ層だ
何か巧まれていたりしなければいいが…


「すご〜く、いや〜な予感しませ〜ん?」

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