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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第5章 可愛げのあるドジと海上オークション


「ZI7が出来た当初は
どこにでもある秘密組織の一つだった
でも、いつしか非道な事をするようになり
いつの間にか恐れられるような
組織に変わった、その理由は…
ティナの国の秘密を知ったからだ」


「え〜最初から黒じゃないんですか〜?」


それは本当なのか…?


「それは違う
ZI7が出来たのは100年以上も前で
黒い噂は無いから皆存在を知らなかった
しかし、20年前を期に変わってしまった
俺は黒くなる前からいるからわかる…
それで俺は
こんな組織に入りたかった訳じゃない
と思って逃げ出したんだ」


「それで…
私の国の何を知ったのですか?
まさか…」


ふと1つの事がよぎる
でもそんなはずは…!
だってあれは私達意外知れない…!


「そのまさかだと多分同じだな…
〝森羅万象の文明〟だよ」


「っ! でもそんなはずは…!
〝森羅万象の文明〟が王族以外に…!」


そこでハッとする
ターゲットは色々と知っているが
エリオットは何も知らない

…ここで軽々と話していいのか…?
私とレンと
909のアステル最高官しか知らない事を…


「いや…、取り乱してすまない…
続けて…」


「〝森羅万象の文明〟をZI7は見つけたんだ
こんなの存在するなんて
誰も思って無かったからな…」


「もしかして、その〝森羅万象の文明〟を
知るためにZI7は黒い組織になったんですか〜?」


エリオットも少し話が分かってきているみたい…


「まぁ、そんな所だ
ZI7がティナの国を消滅させた後も
〝森羅万象の文明〟の調査が続けられている
でも…進展が全くない
扉が何しても開かないんだ…」


「それはそうでしょうね
私も〝森羅万象の文明〟の
扉の開け方知りませんから」


「…!? そうなのか!?
はぁ… 全くZI7は… 王族でも知らない事を…」


クソッ、ターゲットめ…
エリオットは何も知らないのに
王族って言葉を言うんじゃない…!

恐らく… エリオットの洞察力を持ってすれば
話の内容は理解出来ているし
私が以前どんな人だったかも…
大体把握しているのかな… なんて…


「じゃあ、ZI7がティナを狙っているのは知ってる?」


「当たり前じゃないですか
生きて国から逃げ出した唯一が私ですから」


「そう…
だからティナに扉を開けるカギがあるとZI7は考えた」
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