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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第5章 可愛げのあるドジと海上オークション


3日目の朝が来る
いつ見ても綺麗な顔立ちの少女は
窓から零れる朝日を浴びて
より一層凛々しく、強く見える


左耳のイヤーカフに触れる


「レン… 父上、母上…

美しき民よ… 我も永遠にーーー」









ーーーーー










「…見つかりませんね〜」


時刻は18時
朝から船内を探してみるものの見つからない
私とエリオットが別々に行動すると
無駄にセレブ達(の女性…)に声をかけられ
全く… 誘惑する必要もないから逃げたけど…


「絶対に捕まえて
今日こそ話を聞きましょう」


そう… 絶対に、もう逃がさない




ーーーたくさんの人が行き交う中で
見つけた
昨日と同じ男だーーー


「…エリオット、見つけました
近づきましょう」


怪しまれないようにターゲットに近づく
バーで1人酒を飲んでいる
2人で挟み込むように両脇に座る


「……っ!?」


ターゲットの目の色が変わる
むしろ、普通に接していた方が
帰って騒ぎは起こせない
昨日みたいに白煙で消えたりはできない


「マスターのオススメを3つ…」


エリオットが注文する


「昨日ぶりですね
今日はこれからお時間はありますか?」


ニコッと微笑む
そしてエリオットも満面の笑みで


「今日くらい、いいですよね〜
用事があっても僕達優先でお願いします〜」


ターゲットは暫く俯く
そして…


「マスター… そのお酒
個室に全部持ってきてもらえますか」


「話す気になったんですね〜
ありがとうございます〜!」


「どの道ティナに会ったら
真実を伝えようと思っていたからな…
いいから移動しましょう」


ZI7に真実もなにもあるものか…
信じるわけないだろう…

私とエリオットとターゲットは個室に入る
そして、お酒も運ばれる


「さて… もう人は来ないな
じゃあ話すけど… 何から話せばいいんだ」


「「ZI7に決まってるじゃないですか/ます〜」」


あっ、エリオットとハモった…
いいから早く話せ…


「やっぱりそうか…
多すぎて
どれから話せばいいかわからないな…」


「仕事でココにいますから〜
ちゃんと聞きますから〜
早く話してくださ〜い!」


うわっ、エリオット怖いくらいの笑み…
この人ためが長いんだよ…
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