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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第1章 はじまり


飛んでからしばらくして、
カルウィングが話し始めた


「貴女たちは狙われているでしょう?ZI7に…」

〝 ZI7(ゼット・アイ・セブン) 〟

909と同じ秘密組織だが
黒い噂が絶えないし、
そのような事ばかりしている組織だ


「私たちが元いたお国で…
少しありまして…ね…」


「私は詳細を存じ上げませんが、
アステル最高官は知っているのでしょう?
それならいいのです
さっきの爆発もZI7で間違いありませんよ」


腸が煮えくり返るようだった
いくら、優秀人の集まりでも、
もしかしたら死者が出たかもしれない…
許さない… ZI7…


「ZI7は貴女たちを探しに来たのです
それはかなり前から分かっていますが、
最終手段に出ると分かったのは少し前でして…」


「それで、最悪の事態を考えて、
最高官は僕達を辞めさせて逃がしたと?」


なるほど…!
やっぱり最高官は何か考えがあったんだな…


「レン、その通りです
アステル最高官は知り合いの
ある大国の諜報機関に話をつけて、
そこで2人働かせてほしいと
ご連絡していました」


アステル最高官は流石だ…
いつかお礼をと思うが可能なのか…?


「僕達はこれからそこで働けばいいんですね?」


「その通りです
今までの任務も充分特殊でしたから
諜報員になった所で苦にはなりませんよ
ただ、条件がついていまして…」


「どんな感じの条件ですか…?
その大国の金融機関を破壊とかですか?」


「ティナ… そんな物騒じゃなくてですね…
ティナは男として働け だそうで…」


男装か…
レンはとても背が高く185cmだ
私も170cmと女性にしては背が高いが
男としてだったら… 小さいだろう…
初めてやる訳でもないし、
今までの任務でもこういう事はあった


「分かりました 男として、ですね」


「はい、お願い致します
ここから目的地まで時間がかかりますので、
しばらくおやすみになってて下さい」


戦闘機で睡眠ねぇ…

レンはどう思っているだろう
突然、909を離れて諜報員としての道

とにかく頑張るしかない…

私とレンは狭い戦闘機の中で
お互い片耳に付けている同じイヤーカフを
揺らせながら眠りに落ちた
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