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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第1章 はじまり


厳重なセキュリティの扉を開け、
最高官の後に続いての部屋に入った

レンがギュッと手を握ってくれたのが、
私に安心感を与えてくれる…


「急な話で、すまない
本当は君たちにも知らせようと思ったんだが、
そうはいかなかった
全員集めたのにも意味があってね…」


「僕達は何か不良な成績でしたか…?
改善しますので教えて頂きませんか?」


レンが思い切って言った
私も同じことを思っていた


「そんなまさか…!
君たちは909でも成績優秀者だ
不良なんて言葉はありえない」


「じゃあ何故、909を辞めるという…?」


「簡単に言えば、愛しさ故でな…
とにかく、今すぐ909を辞めて、
2人は別の所へ逃げてほしいのだよ」


?????

辞めて、逃げる?



「突然ですまないが、
これから、909ではなく
別の機関の諜報員になってほしいのだよ
もちろん、話はつけてある
私の知り合いの下だから安心してほしい」


ほえ…?
諜報員…?


「僕ら2人ともでーーー」


ドカッーン!!


とんでもなく大きな爆発音が聞こえた
音の方向からして会場…!?


「やはりな…」


「「何がです?」」


あっ、レンとハモった…

え?緊急事態じゃない?


「事態の詳細は時間がないから
言えないのだけども、
君たちの意思を無視して
辞めるとなってしまったことは
本当にすまなかった
君たちを守りたかったんだ
909でも最年少の君たちを
まだ、16と17だろう?
私がココに迎えたのは8と9の時だったね…
君たちの事は忘れない 幸運を祈る…」


そう言ってアステル最高官は
扉を開けて会場へ向かった
私達も行こうとしたが、


「ティナ!レン!時間がありません!
こちらに乗って下さい!
ここから逃げますよ!」


アステル最高官の秘書である
カルウィングが私達に向かって叫んだ

どれに乗れって…
え?! まさかそれは…

「本当に乗る事なんて無いと思っていたよ…
戦闘に行くのかい?」

レンが思わず言っていた…


「まさか!違いますよ!
戦闘機ですけど、戦いじゃなくて、
高速でここから逃げる為ですよ!
さぁ!早く!」


私とレンは訳もわからず小型戦闘に乗り込んだ

間もなくして
カルウィングの操縦で闇の空へ飛んだ
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