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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第5章 可愛げのあるドジと海上オークション


オークションが終わってすぐに席を立ち
ターゲットと思われる男に近づこうとするが
数千人も優雅に移動し始めるので
邪魔で前に進めない

あ! ターゲットが会場外に出てしまう…!
セレブ達は本当に優雅だな!!!
邪魔だって!!!

するとエリオットが素早く私の手首を掴み
前に先導してくれる
そして人との間を縫うようにスイスイと前に進む
2人とも急いでいて、何より必死だ
ここでターゲットを見逃してたまるか…!


「あのティナ〜 1ついいですか〜?」


足並みは速いのに
いつも通りの口調でエリオットが尋ねてきた


「なんですか?見失いましたか?」


「違います〜
僕らきっとはたから見れば
理性を失いつつも急いでベッドに向い
すぐにでも愛し合いたいカップルみたいですよね〜
周りの人とは違って必死で急いでますし〜」


何を言い出すかと思えば…!!!
それ、女の子に言ったら
普通に惚れると思うんですけれどね…!


「高級スーツを着ている
男性2人にその発想はないですよ…」


「ん〜 そうですかね〜
でもティナって綺麗な顔ですから
男でも女でもどちらでもいけそうですよね〜!」


え!?これ私の正体わかっているの!?


「まぁ僕は男同士は興味ありませんから〜
安心してくださいね〜」


気が付かれていない…?
よくわからないなぁ…



やっとの事で会場外に出れたが
ターゲットは見失ってしまった


「でもターゲットは見つけられましたから〜!
何もないよりは良いと思いますよ〜!」


「そうですよね…! 1日目で頑張った方ですよ
あと、エリオット… 手離してください…」


これじゃあ本当に
傍からみたら恋人みたく思われてしまう…


「あぁ〜 すみません〜
あまりにも女の子みたいに細かったので〜
心配しちゃいました〜」


核心に触れるような事をズカズカと…!
平常心、平常心…


「少し細身なだけですよ…
この後もバーとかはやっていますし
ターゲットがいるか見てみますか?」


そう言って娯楽室なども行ってみたが
ターゲットの姿は見当たらなかったので
仕方なく宿泊部屋に戻ってきた


「今日はお疲れさまでした〜!
また明日から頑張りましょう〜!
では、おやすみなさい〜」


エリオットは早々と就寝支度をして寝てしまった
私も寝よう…
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