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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第5章 可愛げのあるドジと海上オークション


「今回はティナとエリオットだね。
頼んだよ。
その豪華客船は現地時間の明日朝9時出発だ
出発地はこの港で…
ココから飛行機で16時間くらいで
時差は向こうが7時間早いから…
今何時だい?」


言われて時計みると午後2時だ
えっと、16時間で7時間時差で出発は…

ん…? 嫌な予感がする…


「おいおい、それじゃ間に合わねぇよ。」


どんなに頑張っても
現地時間の明日午前11時に
その港に着いてしまう…


「飛行機だと16時間かかってしまう位置だが
飛行機で行く気はないよ。
折角、海陸追跡班という部署があるんだから
活用しないと損だろう?
俺がお願いしておいたから、準備が出来たら
別棟の海陸追跡班の部署に行って欲しい。」


私も909から逃げるとき戦闘機に乗ったな…
そういう事か…


「今回もスーツで仕事して欲しい
高級スーツを用意しているそうだ
着替えて行ってね。
あと、ティナに資料を渡しとくよ。
エリオットと一緒に覚えておいてね。」


そう言って前回の3倍の資料を渡された


「ティナ重そーだな… 大丈夫かよ…
エリオットに預けりゃいーだろ」


「ダメですよ。
エリオットはポイってする気ですからね。」


「あはは〜… バレましたか?」


この滅茶苦茶重い石…
じゃなくて資料を抱えて
私は準備の為に部屋を出る

エリオットさんも同様に部屋を出る

「流石に可哀想になってきました…
ポイッてしないので2部貸してください〜」

少し眉毛が下がり
心配そうに目を伏せるエリオットさんは
本当にかわいい…

軽々と2部の資料を持ってくれた
力仕事は私は向いてないかな…


高級スーツに着替えて
別棟の海陸追跡班の部屋に向かう

セレブに溶け込む為にこんな物を着ているが
服が良すぎて着させられていないか不安だな…

エリオットさんは…
流石、充分すぎるくらいに似合っている
何事もなければどこかの若社長にも見える


「あわわっ ティナ〜助けてくださ〜い…」


でも実際こんな感じなので
かわいいと思ってしまう


海陸追跡班の部屋の扉を叩くと
中からホールさんに似た
黒髪のイケメンが出てきた


「調査偵察班の2人だね?
ホールから話は聞いているから大丈夫だよ。
準備はもう大丈夫かい?
それじゃあ飛行場に行こうか。」
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