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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第4章 俺たちもはっちゃけようぜの会


コツ、コツ、コツ、コツ…

1人調査偵察班の部屋へ向かう

黒いスーツ、黒い髪、目の下の黒いクマ


月1である各部署のリーダーによる報告会
本来ならば2時間程度で終わるはずが
情報処理班のリーダーの質問責めのせいで…
毎回毎回、報告会を長引かせている自覚はあるのかな…

「調査偵察班は重要書類を大量紛失し再発行されていますがどうされたのですか?」

オリヴァーがキャノン砲でぶちまけたからです。

なんて、言えないだろう?
一応、大切なメンバーなんだよ

ネシスは何故、ココにこだわるのか。
不満を散々俺たちの部署にぶつけてどうしたいのか。
そんなに俺の立場を剥奪したいのか。

訳がわからないねネシスは…


それとは別にとても嫌な予感がする
前回の報告会が終わった後がキャノン砲だ
今回はティナもいるからね…
加減をしてくれるといいんだけども…

いい大人がふざけると楽しいけど
賢い大人がふざけると無駄な知識のせいでろくなことがない

お願いだ…
次の報告会のためにも…

ドアノブを回し
調査偵察班の部屋のドアを開けるーーー





どうしたんだ… 真っ暗じゃないか…
部屋の電気を全部消したのか…
もう既に嫌だ

すると、全て機械の画面から一斉に文字が映し出される


〝 今 ま で た く さ ん
迷 惑 を か け て
本 当 に ご め ん な さ い
今 日 は 休 ん で く だ さ い 〟


…は?


すると
1箇所だけパッとオレンジ色の照明が着く

そしてその明かりの下には
バーカウンターを構え
バーテンダーになっているエリオットの姿


「…お客様 こちらへどうぞ…」


普段とは考えられないくらい
エリオットは落ち着いていて
まさしく、バーテンダーだ

促されたバーカウンターの椅子に座る
すると、すぐにカクテルを出してきた

「カリフォルニアレモネードになります…
あちらのお客様からです…」

それと同時にもう1箇所オレンジの照明が着く
同じバーカウンターの少し離れた所だ

そこにはスーツを着てドヤ顔で決めている
オリヴァーとフィルとティナ…

3人とも顔が整っているからね
相当絵になっているよ…


「永遠の感謝をホールに…」


どうしたオリヴァー、らしくないよ

でもカクテルは飲もう…
グラスに口をつけたその時ーーー
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