第4章 俺たちもはっちゃけようぜの会
ブーブーブーブーブーブーブーーー
普段は作動するはずがない
緊急事態を知らせる赤いランプが
激しく光っている
そして、部屋の照明が全てつく
オリヴァー、フィル、エリオット、ティナの全員が驚いている
これは悪戯じゃない…?
〝緊急事態発生 緊急事態発生
lexxに不審人物の侵入を確認しました
規模は30人、発砲し続けています
直ちに身を守りなさいーーー〟
俺がlexxに来てからこんな事は初めてだ
とりあえず部下を守らねばーー
「みんな落ち着いて!
全員銃は持ってるかい?
もし敵が襲撃してきたら自分の身を…」
俺が声を張り上げてみんなに言ったその時だ
突然、部屋で1つの爆発音が聞こえた
俺は音した方に瞬時に目を向け
「誰かいるーーー」
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン!!!!!!!
言い終わる前に大量の爆発音が部屋のありとあらゆる所からーーー
俺は不審人物がココに襲撃してきたと思い
ドアに向けて銃を発砲する
暫くして白い煙が残り爆発音はなくなる…
「みんな!無事か!!!」
急いで4人のいた方へ振り返る
…何故だ
何故誰もいないんだ…!
どこかに身を隠しているのか…!?
「オリヴァー!フィル!エリオット!ティナ!いたら返事するんだ!」
いやいや、嘘だろうそんな馬鹿な
まさか倒れたんじゃーーー
♪テッテレ〜〜〜〜
なんだ、この馬鹿げたBGMは
「「「「ドッキリ大成功!!!!」」」」
は…?
ドッキリだと…?
画面には
〝 ド ッ キ リ 大 成 功 ! ! ! ! 〟
の文字が
俺は膝から崩れ落ちた
だから、賢い大人たちがふざけるとろくなことがないんだ…
「ホールごめんな!
ドッキリだから元気だせよ」
「緊急事態発生の赤ランプも嘘ですのでご安心を♪」
「不審人物の襲撃もありませんよ〜!」
「ホールさんすみません…すみません…」
もう考える気力もない…
ついでに怒る気力もだ…