第3章 俺様の自信家と暗殺
ネシスさんがZI7にいたかもしれないーー
「その噂本当なんですかっ!?」
「おぉ、どうしたティナ。
いや、噂だからわかんねーけど
でもlexxにいる全員が疑ってるけどな」
「クロス総司令官の補佐の立場というのも
気になる要因の一つだね。
そもそも補佐なんて今までいなかったんだ
でも、調査偵察班を作ったのはクロス様で
人員を決めているのもクロス様だ。
ネシスの希望を知りつつも
5年経ってもココに入れない理由なんて
誰も知らないんだ。」
「フィルもネシスみてーな雰囲気だがな
フィルを疑った事はねーな。
ネシスは何を考えていんのか全然わかんねーし
なんでいつも笑ってやがるんだ気持ちわりぃ。」
確かにネシスさんは最初に出会った時から
不思議な人だと思っていた
掴めない人だと
その勘は間違いではなかった…
でもZI7にいたという証拠はないという
どんどん謎が深まるなぁ…
「ちなみに俺とホールは調査偵察班が創設の時に初めましてじゃねーんだ
今から11年前だな 俺が15の時だ
俺がスラム街に住んでいたのを
仕事中のホールが拾って
そのままlexxに連れて帰ったんだよ
当時は拉致られて
身売りにされっかと思ったけどな」
オリヴァーはスラム街出身なんだ…
きっと独り身だったのだろう
私も似たようなものだ…
「それはすまなかったね。
でもすぐに武器調達班で
良い成績を出してくれたからね。
安心したよ。
武器調達班と海陸追跡班が合同の仕事を受けた時
ペアになったのが俺とオリヴァーでね、
そこでの成績が高く評価されてね
晴れて調査偵察班の初期メンバーなんだよ。」
リーダーのホールさんに劣らないオリヴァーの武器の扱い…
通りで銃の扱いが慣れいるわけだ…
「フィルは創設されてから2年後に入ってきたな。
で、エリオットはその2年後だな。」
「フィルもネシス同様に情報処理班にいて、
雰囲気もそれとなくに似ているだろう?
だから当時は警戒してたんだけどね。
そんな人じゃなくて安心したよ。」
確かにネシスさんとフィルさんは雰囲気が似ている…
「エリオットはlexxに入って
最初の部署がこの調査偵察班なんだぞあれで!
その前は普通のバーテンダーだったらしいぜ」
エリオットさんの身に何が…?
あぁ…
2人は詳しく話してくれるがどうにも眠気が襲って…