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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第3章 俺様の自信家と暗殺


それを初めとして凄まじい勢いで間を空けず
立て続けに弾が連続で撃たれる

ダダダダダダダダダダーーー

私たちはそれに追いつかれないように
かつてない速さで走る

オリヴァーさんに抱きつくような形で突き飛ばした後
そのまま彼は私の手をとり、走り始めたのだ


一瞬だけ上を確認すると
恐らく△△党の警護の人であろう
まさかガトリングを使ってくるとは…

雨音よりもはっきりとガトリング砲の音が聞こえる
でもこんな所で自分が死ぬなんて考えてもいない
恐らくオリヴァーさんもそうだろう



私の復讐を果たすまで…
ZI7を葬るまで…
私は死ねないーーー!



オリヴァーさんとは別々に建物の死角に隠れる
ガトリングはずっとこちらだけを狙っている


「多分俺らがターゲットを殺したってバレたんだろうな。
恐らくガトリングはあれ1つだ。
別々に逃げた方がいいかもな…」


私は一瞬、雨雲に浮かぶヘリを見つけた
もしかしたら…!


「オリヴァーさん!迎えのヘリが…!」


「おっ、どこだ…!」


「あそこです!」


雨雲から見覚えのあるヘリを見つけた
lexxのヘリだ…!
問題はどうやって乗るか
昨日のように建物の屋上へ行くべきなのか


するとヘリは降下してきた
建物の上、スレスレを飛ぶ


「ここの道は狭いから機体が入らねぇ。
だから少し開けた道で俺らを拾うつもりだ…!」


その開けた道と言っても機体はギリギリだろう
かなりの操縦技術が必要だと思うが…

今、建物上を飛ぶヘリを見る限り
それは心配いらないだろう
操縦している人はかなりの腕前だ


「同時にここから走るぞ
ガトリングは1つだから俺らのどちらか1人しか狙えねぇ。
狙われなかった方に恐らくヘリは来てくれるだろーから先に乗り込め。
ガトリングに狙われようが文句無しだぞ。
そのまま逃げろ。」


「もちろんです。
こんな所で死にませんから絶対。」


力強い意志と共にオリヴァーさんを目を合わせる
すると、彼はニカッと笑って


「その志大事にしろよ… いくぞ!」


私たちは同時に別方向へ走った
ガトリングが狙ったのはーーー



雨で青い髪のくせっ毛がさらに乱れる
そしてそのスレスレを弾が横切る

ヘリの音は別方向に走ったオリヴァーさんの方へ遠のいていく
早くオリヴァーさんを乗せて迎えに来てほしいなぁ…
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