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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第3章 俺様の自信家と暗殺


雨の中私たちは走って逃げる
地面から跳ね返る雨水がズボンの裾を濡らす
暗殺しに来た複数のグループや
騒ぎを聞いて駆けつけた△△党の人達もいる

流石に昼間にこれは似つかわしくないが
雨が降っていてそれとなく雰囲気を漂わせる

ひっきりなしに銃声が四方八方から聞こえる

オリヴァーさんは前方を私は後方に注意しながら
ここの屋敷周辺を離れるが…


「逃がすな!殺せ!」

「いたぞ!撃て!」


後方から他の暗殺グループが私を見つけ銃撃戦になる

相手は7人
オリヴァーさんは前方に注意しながらも
こちらは2人で応戦する

雨で視界が霞み急所を狙えず相手の人数がなかなか減らない

するとオリヴァーさんが私をくるりと反転させて前方に向かせた

前方から3人が私達を狙っている
こっちを先に始末して突破する気だろう

再度集中して
前の3人を蹴散らす勢いで…
私の弾は1人に命中し
オリヴァーさんはこの一瞬で2人倒した

私たちは前方へ逃げた
相変わらず後ろから弾が飛んでくる


「二手に別れて挟み撃ちだ
俺らの方が実力が上だから一網打尽にすんぞ」


オリヴァーさんのこの一言で私たちは二手の道を走る
頭の中で資料で見た屋敷周辺の地図を思い出す
今はこの辺りだから残り5人を追い込めるのは…

ここだ…!


「うわっ…! 前からきたぞ!」


先程私たちを殺そうとした5人は
一瞬狼狽えるが人数的に勝てると判断し再び銃撃戦になる

私は5人からくる弾を避けながらも
確実に1人また1人と殺していく


「クソッ こいつ強いぞ…!」


その時、残りの3人が同時に前に倒れた


「背を向けられるとこんなにも殺しやすいなんてな」


視界が霞む中紅髪で長身な姿が向こう側に見える
オリヴァーさん…
少し前から感じてましたがかなりの腕前です…
まさに瞬殺
だからこの仕事を引き受けた時も嫌な顔1つしかなったのか


「雨強くなってきましたね
迎えのヘリっていつくるんですか?」


「さっさと来てもらわねーと
今日ずっとこんな感じになっちまうな」


ザー… ザー… ザー…


先程みたいな銃声は遥か遠くの方から聞こえる
とりあえずは逃げれた







…上から気配を感じる

狙われている… まさか!


「オリヴァーさー」

言い終わる前に私は彼を突き飛ばす
先程いた場所に銃弾が飛ぶ
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