第3章 俺様の自信家と暗殺
浴室からシャワーを浴びる音がする…
今日はとんだ1日だったな
初対面の奴と殺しの仕事なんてな…
でもティナはガキのクセに仕事はよくできる。
あいつがくる前日に
ホールから調査偵察班の全員に
ティナの資料を渡された
909での成績は優良
年齢は不詳
性別は男
身長は170cm
中性的ともいえる綺麗な顔立ち
オッドアイで目立つってのに
青色の髪に紫のメッシュ
肩につくくらいの長さでくせっ毛のようだ
どんな奴かと思えば珍味が好きで
仕事を完璧にこなして、
相手を誘惑させる程のガキ…
年齢は不詳だが
恐らく16か17くらいだろう
だから酒も飲ませたくなかった
1つ疑ってるのが
あいつは〝女〟じゃねーかって事だ
でも顔だけ見れば
男でも女でもどちらでも見てとれる
ましてや、ヘリから飛び降りた時
その建物から走って外に出た時
酒屋から走って出た時
これらから考えると
運動神経も俺と変わらない
足の速さなんて俺より速いかもしれない
だから女って疑っても
実力は男並だからよくわからなくなる
だけど、骨格は女性らしさがある
全体的として、細身だが
筋肉のつき方は女性に似ている
汗はあまりかかないが
汗ばんだときに少しだけ香る匂いは
男とはほど遠い、これは完全に女性だ
色々考えた結果、
ティナは
16歳の女じゃねーかという結論になった
でも本当にそうかはわからない
本当に資料通り男かもしれない
俺はこんな職についてるから
相手をココまで見るが
一般人からしたらティナは
綺麗な男にしか見えない
「オリヴァーさん
シャワー空きましたよ」
ティナがシャワーを終えてこちらに向かっていた
「おう、わかった」
すれ違いざまに香る匂いは
やはり、男のような匂いではなく
優しい女性寄りの匂いなんだよなぁ…
俺はティナが女だと思うんだけどな…