第3章 俺様の自信家と暗殺
少し暗くなった道をオリヴァーさんと歩く
「あの提案なのですが…」
「どうしたティナ。
もう仔牛脳ミソバーガー買わねーぞ」
「えー… それはダメですよ…
じゃなくって!
今日、ターゲットを殺すのはやめにしません?」
「なんか、理由があるんだろ 言ってみろ」
「辞書みたいな資料には
確かに不足なく情報はありました
でも今この時間のその情報については
私たちは知らない
よって、知らないという弱点となり
知る必要があるんです
だから今から情報収集をして、明日決行
って思ったんですが、どう思いますか?」
「なるほどな… 確かにそーだな…
わかった。今から情報収集だ
確か政治家行きつけの酒屋がここらへんに…
あ、あった とりあえず入んぞ」
私たちは資料で確認済みの酒屋に入った
金曜の夜ということもあって
店内は賑わっていた
「ほら!!そこの紅いお兄〜〜さん!
随分とカッコイイねぇ、ええい
いいなぁ〜 若い子って!!」
あるグループがオリヴァーさんに絡んできた。
そして絡んできたグループは
資料に載っていた…
〝重要人〟 として…
「あっちからなんてラッキーだな。
相手をもっと酔わせりゃ
一発で情報ゲットだぞこれ
やりやすいな…」
「や〜ん!!綺麗な男の子発っ見〜〜♡
どーお?お姉さんたちとお喋りしな〜い?」
私の腕を掴んできたのは
ある女性のグループだ
この人たちも確か…
そうだ、資料に載っていた人たちだ
すると、オリヴァーさんは声を潜めて
「ここからは別々に情報収集するぞ
ティナは多分未成年だろ?
酒は飲むなよ。自分は酔うな
店の外にはでるな連れて帰るのもダメだ」
「了解ーー」
私たちは別々になった
オリヴァーさんは男の人のグループへ
私は女性のグループへ混ざりに行った
「ほんとーに、綺麗な男の子ね!!
ボクはまだ未成年なのかしら?」
「そんな、お姉さん達の方が綺麗ですよ
僕、ココに来て酔ってきましたから…
お姉さん達に…♪」
オリヴァーさんは
相手に酒を飲ませればいいだろう
私は彼女たちをおだてて
いい気分になってから情報を聞こう…
「あらやだ〜!!
綺麗な上に
私達を口説いちゃうつもりなのね〜♡」
「ボク、今日は返さないわよ〜♡」