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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第13章 Party Next


ダンスホールには優雅な音楽が響く

そしてそれに合わしてステップを踏む

オリヴァーがリードしてくれるので
とても心強い

…というか、オリヴァー上手すぎない?


「こういう場にも慣れとけって
ホールに散々練習させられたんだよ」


なんとなく察したのか
オリヴァーは自分から答えてくれた


「そういうティナも上手だからよ
今までで1番踊りやすいぜ」


「一応男性側のステップも出来ますので
というか、寧ろそっちの方が多くて
だからリードしやすいようにって考えてます」


「…流石だな」


オリヴァーが私の腰に腕を回し
密着するような形に
なってしまうが、しょうがない

他のペアが甘い雰囲気を出す中


「オリヴァー、
ステージ近くにリストの重要人物が2人」


「ああ、わかってる
右から4つ目テーブルにも1人いるからな」


私とオリヴァーは
小声で周りの状況を把握していた


「ホールっぽい奴は見つけたか?」


「いえ… それが見つからなくて」


依然としてホールさんはいない

そして、ふと、ある事に気がつく

踊っていた男女のペアが別れて
また次の異性を見つけて踊っている

そして、今の私のペアのオリヴァーを
次にと狙っている女性が
目を光らせているのを確認できてしまった


「イケメンって大変ですね
オリヴァー狙われてますよ」


「そんな事言うんじゃねーよ
ティナを狙ってる男もごろごろいるけどな」


あまりにも多くの人が
私とオリヴァーのダンスを見ている


「くそっ… 一旦別れるぞ
違う男とペアになっても
ダンスホールから出るんじゃねーぞ」


「そんなのわかってるますよ
オリヴァーもお持ち帰りしないでください」


スッと体が離れて、軽く頭を下げる


怖い事に
色んな人が近づいてくるのが察しれる

ああ… 嫌だな…


オリヴァーと別れてから、背の高い男性が
すかさず私の手を取り
軽く抱きしめられるような形にされる

ん…? この香水の匂い かいだことある気が…


「とても美しいお嬢様
私と一緒に踊って頂けませんか?」


その声は…!


「フィル! フィルですよね!」


「あまり、はしゃがないでくださいね
不自然になりますからね♪」
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