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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第13章 Party Next


「うわぁ… すごい…」


エリオットと豪華客船に行った時よりも
より豪華な内装だ

そして、行き交う人々は
参加者として資料を1通りみたけれど


「別に資料なんて見ねーでも
有名人しかいねーからすげーよなぁ」


そりゃ、招待状が出回らないわけだ…


『オリヴァー、ティナ
会場には入れたね
くれぐれも目立つ事はしないでね
俺たちは今から入って
部屋の確認をするから
合図があるまでその場に溶け込んで』


「つまりパーティーを楽しめって事だな」


「じゃあ、あそこ行かないと、ほら
料理が置いてあるテーブル」


少しウキウキして小走りになってしまう
が、その時


「おい、俺たち一応恋人役なんだぞ!
ティナ1人で行くんじゃねーよ
俺の腕掴まれてって」


ああ そうか! 一応恋人役なんだ!


「じゃあ… テイク2って事で…」


オリヴァーの左側にピッタリとくっつき
腕を絡める


「ねぇ、オリヴァー
あちらの料理が食べてみたいの、いい?」


私より顔の位置が高いオリヴァーと目を合わす
どうしても見上げる風になってしまう


「ああ、いいぜ
ティナが好きなのあるといーけどな」


それは今までに見た事のない優しい微笑みで…

オリヴァーの紅い瞳が
私に催眠術をかけているかのように
目線が逸らせない、釘付けになってしまう

これは… とても心臓に悪い…



「ティナはまだ食うのかよ
もう十分じゃねーのか」


「だって… 全部美味しそうじゃないですか…
一流のシェフが手掛けた
このパーティー限定!とか絶対ありますよ…」


見るからに高価なお皿に料理をのせて
オリヴァーにも持ってもらっている


「そうかよ…
じゃー、空いてるとこ見つけてっから
ゆっくり選んでこいよ」


「え!?ありがとうございます!」


一瞬、オリヴァーの目が見開く
だけど、それはすぐに元に戻り


「他の奴らにそんな顔するんじゃねーよ
あと、変な男引き連れてくんなよ」


そう言い残して
オリヴァーは空いている席を探しに行った


1人で楽しく料理をお皿に盛りつけ
最終的に4枚となってしまったお皿を抱えて
オリヴァーを探す

紅髪なんて目立つから
すぐに見つけられると思ったんだけど…


と、その時


後ろから軽く押されて
その勢いのまま前に倒れ…

やばい!高級食器と料理が…!
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