第13章 Party Next
「ZI7のイビルが
このパーティーにいるのは確実なんですか?」
「確実とはいえないけど
ほぼそうだろうと俺は確信しているよ
このパーティーの主催の大企業が
今ZI7に乗っ取られているからね」
「パーティーの開催を企画したのは〜
イビルって事なんですね〜!」
「なるほど、そういう事でしたか…
だから、どんなに調べても
パーティーの招待状を請求する事も出来ず
奪うしか無かったのですね」
「フィルの言った通りだよ
じゃあ、確認はこれでおしまいだ
これから会場に行くよ」
みんなに続いて部屋を出る
まさか、ZI7のトップを連れ去るなんて…
出来るのだろうか
ーーーーー
「あ〜、アステル? 今どこ〜?」
「そっちに移動中だ
約束の時間までには着けるだろう」
「それなら、いいけど〜
…今日さ〜
俺たちにとってどうなる日だと思う〜?」
俺以外誰もいない部屋
lexxの最上階
何十年も居座っているこの部屋
「そうだな…
もしかしたら、イビルが更生するかもしれない日
としておく」
「そうだといいんだけどね〜」
窓の外はまだ明るい
こんな昼間から大企業と見せかけた
ZI7主催という恐ろしいパーティーが始まる
イビルが何を企んでいるのか
俺とアステルはまだわからない
「909とlexxの実力を
イビルに見せつけてやろうじゃないか」
いつもより違和感を感じつつも
淡々と話すアステル
ああ、そうか、俺もそうだよ
本当はこんな事したくなかった
学生時代に色を付けてるくれた奴に
こんな事はしたくない
「そんな悲しい声で言われたら
俺も悲しくなるからね〜…」