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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第11章 眠り姫の生き様


私の1人放浪旅は至って普通だった

森の中で動物を狩って食べる

レンには剣術を教えて貰っていたけど
実は内緒で
召使いにも武術など色々教えて貰っていた


こうしてなんとか餓死せずに
5歳の私は強く生きていた

市街地で暮らすのも考えたが

屋敷の図書館で
ルミデウス国は平和すぎて争いが起きないが
他国はそうはいかないと記されていた気がする

あと、ルミデウス国では全く気にしなかったけれど
自分が目立ちすぎるという事に気がついた


青い髪色に紫のメッシュ
紅と紫のオッドアイなんて
流石に目を引いてしまう


森で暮らしいてたある日の事
朝を迎え目を覚ますと近くに手紙が落ちている
読んでみるとレンの家族からだった


どうやって届いたのかは不明だが
とても嬉しかったのは覚えている


書いてあったのは
ルミデウス国の〝森羅万象の文明〟を狙った
ZI7という組織が消滅させた事
そして、ZI7は
国から唯一逃げ出した私を追っている事
最後に、レンの家族と暮らすという事


ZI7なんて初めて聞いたが
とりあえず私は逃げなければいけない
捕まるわけにはいかない

レンの家族にお世話になっても…
それこそZI7が王族を探して
レンのご両親の居場所を突き止められては
私も捕まってしまう


1人で逃げる事が最善だと私は考えた



勝手に日が登り、勝手に沈む
森の中で暮らしていても埒が明かない
レンの家族とは
定期的に手紙で安否確認する事を約束し
私は1人で森の中にいる


屋敷の図書館で1通り学んだ
医学、歴学、薬学、文明学、自然学、情報学、心理学…
他にもまだまだたくさんあるが…

森の中だと特に使わないものばかり


「市街地にでるか…」


夜、森を抜けて人気のない街を歩く
月光を浴びて髪が輝いてしまうのはしょうがない
そういう一族に生まれたのだから


ペタ、ペタと自分の足音だけ聞こえる

逃げたしてどのくらい経ったのかわからない
少なくとも1年は経っている気がする


…そして


後ろから誰か近づいてきて…

気づいた時には抵抗する間もなく
誰かに連れ去られていた
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