第9章 非化学的に証明
「アステル!クロス!来てくれたんですね!」
「イビル〜 進路決まった〜?」
「はいっ!
世界文明研究会からお誘いを受けたので
そこでまだ解明されてない文明を
調べていきますよ!」
まぁ、予想していた通りだ
文明学の最高峰の機関だ
文明学二年連続首席のイビルは
ここがお似合いだろう
「あの〜 2人の進路知らないんですけど…」
「あ〜 イビルには言ってもいいかな〜
俺はlexxの化学研究班リーダーだよ〜」
「えっ!?lexxってあの…!?
しかも入って1年目でリーダー!?」
「なるほど、クロスは諜報員か
らしくないな」
「えっ、アステル知らなかったんですか?」
「今初めて聞いた
ちなみに私は909を創設した
アステル最高官とも呼ばれてるな」
「あ〜
やっぱり909ってアステルが創設したのね〜
創設して1年足らずで
強豪な秘密機関があるから
まさかとは思ってたけどね〜」
「アステルは創設者になったんですね…
本当に怖いですねこの2人…」
「なんならイビルもそうなれば〜」
「全く… 2人には叶わないですね…!」
「3人集まったのも記念だ写真を撮ろう
後に世界を動かす人間として
名を馳せるかもしれないからな」
「教論〜 写真撮って〜」
「アステル… クロス… 来てたのか…
問題児のくせして首席の2人め…
タックルされたの忘れないからな…
薬品強盗常習犯のクロスもな…」
ぶつぶつ言いながらも教論は写真を撮ってくれた
最高に輝いていた俺の思い出
アステル、イビル…
ーーー
それから年に1回卒業式のシーズンになると
3人揃って会うようになった
「イビル、また文明を解明したんだね〜
これで何個目〜?」
「37個目です!」
ーーー
「クロスは論文を書く度に世界中から評価を受けているな」
「スパイとしてはヤバイけどね〜身元バレるし〜」
ーーー
「アステルは今909の人員何人ですか?」
「やっと各国から人員を選び終わった
500人弱だな みんなエリートだ」
ーーー
「イビル元気ないね〜 ちゃんと寝てる〜?」
「いや、世界を変える文明を見つけられそうで…
寝てないです」
ーーー
「どうしたイビル やつれてそうだな」
「僕…、世界文明研究会辞めました」