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突然ですが、これから貴女は諜報員です。

第8章 冷静なリーダーと嬌艶な夜


lexxに入って調査偵察班…

ではなく、慣れた足取りで別の部屋へ向かう


「失礼するよ、兄さんはいるかい?」


「ああ!ホール!会いたかったよ!
どうしたんだ急に
ついでにその毛布に包まれているのは…?」


夜遅い事もあり
海陸追跡班には数人しかいない
特にリーダーの兄さんなら
夜遅くまでいるだろう


「あら、ホール久しぶり どうしたの?」


「久しぶりだね
突然で悪いんだけど
この子を頼んでもいいかな?」


奥からで出来た女性に
毛布にくるまったティナを丁寧に渡す


「ホール…?
この子は貴方の恋人さんかしら…?」


「なんだって…!? ホール!!
聞いてないよ!!」


「恋人じゃなくて部下だよ…
俺じゃこの子の着替えは手伝えないから
兄さんの奥さんに頼んだだけだよ…」


海陸追跡班は女性はいるがとても少ない
その中の1人で兄さんと結婚したのが
今、ティナを託した目の前の女性だ


「あら、そういう事ね 任せてちょうだい
着替え終わったらどうすればいいかしら?」


「このまま家に返すのもアレだから…
今日はlexxに泊まらせようかと考えているよ
医療再生班にベッドを借りられるか
頼んでみるよ」


「その方が良さそうね
じゃあ、失礼するわ」


兄さんの奥さんは
ティナを抱き抱えたまま部屋を出た


「調査偵察班って女性はOKなのかい?」


「特別な事情があってね…
皆には極秘で頼むよ…」


「ハハ、そういう事か
ホールは大変だなぁ
どこの部署に配属されてもリーダーだからね」


「今の海陸追跡班のリーダーは兄さんなんだから
兄さんも大変だろう…」


「何言ってるんだホール
俺には疲れても癒してくれる素敵な妻がいる
ホールも早く見つけるんだ
いい歳してイケメンの上
高収入で性格も良いから
そんなの女性が寄って集って狙うだろう」


「兄さんだってそうだったじゃないか…」


「もう結婚したから標的は俺じゃなくて
弟のホールに写ったんだよ
そろそろ本気で考えたらどうなんだ?」


仕事が忙しくて考えたことも無いな
いい歳かぁ… そろそろやばいのか…


「生涯の恋人は仕事だから
俺にはそれで充分だよ」


「あっ、ホール!逃げるな!
まだまだお兄さんは弟と話が…!」


素早く部屋を出る
そのまま医療再生班に向かう…
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