第9章 屋烏之愛【オクウーノーアイ】
俺の隣にぺたんと座り込んだの身体を抱き寄せる。
そのまま両腕で閉じ込める様に抱き締めてやると、何時もとは違う行為に戸惑った様子を見せながらもは拒む事はしなかった。
「……このまま聞いてくれ。」
俺の手がの背中をあやす様に何度も摩る。
「今宵、俺は貴様に酷い事をして仕舞うかもしれぬ。
だがそれは決して貴様に苦痛と屈辱を与えたい訳では無い。
それだけは信じてくれ。」
こんな事を告げた所でには全く理解出来ないであろう。
思った通り相変わらずのきょとんとした眼差しで、それでも小さく頷いてくれた。
「貴様は……俺と生きる事を選んだ。
ならば貴様のその決断に、俺の全てで応えてやろう。
もう二度と俺の傍を離れる事は許さぬ。
………愛している。」