• テキストサイズ

泥中之蓮~イケメン戦国~

第7章 熱願冷諦【ネツガンレイテイ】


「なあ……あんたと十参號って、ずっとそうやって一緒に寝てんの?」

「褥を共にする様になったのは、此所最近であるが。」

「ふーーーん…」

男は不思議そうに首を傾げる。

「……それがどうした?
 言っておくが、俺とが身体を繋いだ事は一度も無い。」

男は心外だとばかりに笑いながら胸の前で手を振った。

「いやいや……
 それを咎めようとか、そーゆー事じゃ無いから。
 唯……そんな風に眠る十参號って初めて見るなーって思って。
 大体さ…いくら眠ってたって僅かでも物音がすりゃ普通飛び起きるぜ、
 忍びなんだから。
 それが俺達がこんなに声を出し合ってても起きないなんてさ……。」

言われてみればその通りだ。

が『三ツ者』であったならば幾らそれを忘れたとしても、長年の間に身体に沁み着いた習性は匆々失われはしないであろう。

も俺と同様、生まれて初めて心安まる場所を見つけた……と言う事か?
/ 57ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp