第4章 お風呂でしよう
大和も体を洗い終わると宇菜と向かい合うようにお湯に浸かる
二人で一緒にお風呂に入るのは初めてだった
「宇菜ちゃん、のぼせてない?」
「そんな事ないよ…」
「そぅ?ならいいんだけど。僕ね、宇菜ちゃんとお風呂で遊ぶため、とあるモノを持ってきたんだ」
へへっと大和は笑う
嫌な予感がした
「とある…モノ?」
「あっ、やっぱり気になる!?」
大和が目を輝かせたのを見て聞かなければ良かったと後悔した
しかし時すでに遅し
「じゃぁ一旦お湯から出よう」
大和は宇菜の腕を引くと浴槽の横に立たせる
恥ずかしくて胸を隠そうとしたがすぐに腕をどかされてしまった
「大和くん…」
「ほら、これだよ」
そう言って大和が取り出したのはトロトロとした液体が入った容器
パッケージは可愛らしいが、それが三本も用意されていた
「これは?」
「知らない?ローションだよ」