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あの子はいとこ【R18】

第3章 刺激を求めて



中庭には行かない?


宇菜は首を傾げる



「でも、今日は天気が良いから外でお昼だと気持ち良いと思うよ」


「そうかもね。でも、僕は別の場所がいいんだ」



そう言って大和は歩き出す


まるで校内を把握しているようだった



「大和くん?」


「もうすぐだよ。ほら、あそこの教室」



大和が指差したのは使われていない空き教室だった


とは言え…



「残念だけど大和くん、空き教室は鍵がかかってるよ」


「ふふっ。大丈夫。ちゃんとあるから」



そう言って取り出したのは鍵だった


まさか…と思った時には大和は鍵穴に鍵を挿し込み、ガチャっと音を立てて解錠する



「うそ…何で大和くんが鍵を…?」


「細かいことはいいじゃん。ほら、入ろう」



促されて中へと進む


机と椅子が並べられた普通の教室だ



「大和くん、こんなところでお昼にするの?」


「そうだよ。だって中庭は他にも人がいるでしょ?ここなら宇菜ちゃんを独り占めできるじゃん」



独り占め、なんて言われて頬が熱くなる


大和はそれだけ宇菜と一緒にいたいと思ってくれてるのだ


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