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あの子はいとこ【R18】

第3章 刺激を求めて



「宇菜ちゃん…好き、大好き」



ぎゅっと抱き締められる


大和の不安を取り除いてあげたくて、宇菜も大和の背中に腕を回す



「大和くん…。私も大和くんの事、好きだよ。それから…本当はさっき、やきもち焼いてた…」


「ほ、ほんと!?」



大和は宇菜の肩を掴んで体を離すとパァっと笑顔を見せる



「嘘なわけないよ。私、大和くん意外興味ないもん…」


「宇菜ちゃん…僕、すっごい嬉しいよ」



大和は手を繋ぐと再び廊下を歩き出す


鼻歌まで飛び出し、どうやらすっかりご機嫌らしい



機嫌が良くなったのは良いことだが


大和が何を考えているのかわからなかった


手を引かれる様に歩き続け、宇菜はあっと声を漏らす



「何、宇菜ちゃん?」



大和もピタリと止まると宇菜を振り返る



「中庭はあっちだよ。この廊下を進んでも外には出れないんだ」



つい引かれるまま歩いてしまったが、大和は中庭の位置を把握していない


そう思ったのだが…



「うん。知ってるよ。中庭には行かない」



満面の笑みで大和はそう言ったのだ


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