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あの子はいとこ【R18】

第3章 刺激を求めて



大和は目の前に立ちふさがる


足を止め、宇菜は大和を見上げた



「大和くん…?」



宇菜を見下ろす瞳に吸い込まれそうになる


深い闇を抱えているような、不思議な瞳だ


子犬になったのは一瞬


今度は宇菜の心の底を探るような視線を浴びせられる



「宇菜ちゃん、ねぇ…僕が他の女の人と仲良くしててもいいの?」


「そ、それは…」



はっきり言えず、口ごもってしまう


他の女の人と仲良くしないで、話をしないで


そんな風に思っていたのがバレてるのだろうか


宇菜は両手をぎゅっと握る



「僕は嫌だよ」


「…えっ?」


「宇菜ちゃんが他の男と仲良くしていたら、その男を殺してしまうかもしれない」


「……や、やだなぁ。冗談きついよ大和くん」



大和から出た恐ろしいセリフ


怖くなり、宇菜は一歩後ずさる


だが大和に腕を引かれ気がつけばたくましい腕の中にいた



「大和くん…?」


「宇菜ちゃん、好きだよ…」



今度は何故かか細い声


一体何が大和をそうさせてるのかわからなかった


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