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あの子はいとこ【R18】

第3章 刺激を求めて





ーーー……



「そろそろお昼にしていいわよ。宇菜さん、従兄弟さんと中庭にでも行ってきたらどうかしら?」



山田さんの提案に宇菜はうろたえる


まだ皆作業中なのだ



「でも…」


「本当に?じゃぁ行こう宇菜ちゃん!」



どこから現れたのか、大和が嬉しそうな笑顔を見せる


久々に大和から笑顔を向けられたような気分だ


作業を始めて三時間


宇菜は一人で黙々と作業をしていた



「大和くん…」


「僕お腹ペコペコだよ。お言葉に甘えてさ、行こう!」



大和に手を取られ、皆が見送る中二人は教室を後にした



廊下に生徒はいない


離れたグラウンドから部活中の生徒の声が聞こえるくらいだった



なんだか宇菜は気まずくてそわそわしてしまう


だが、大和はそんな宇菜を見抜いていたようで…



「宇菜ちゃん、怒ってる?」


「えっ?」



弾かれたように顔を上げる


大和に耳が付いていたら盛大に垂れていただろう


またしても捨てられた子犬のような瞳をしている



「な、何を怒るっていうの。別に私は…」


「怒ってない…の?ふぅん。僕が他の女の人と仲良くしててもいいんだ?」



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