第1章 帰って来た従兄弟
「僕はね、どこだっていいよ。宇菜ちゃんの可愛い顔が誰にも見られない場所ならね」
「や、大和くん…冗談きつい…」
「冗談じゃないよ」
大和の唇が宇菜の首に触れる
優しく撫でるように肌をなぞると、今度はちくっと痛みが走った
「大和くん!?ま、待って…」
腕を押さえられている訳ではない
殴るなり何なりして必死で抵抗すれば大和が止めてくれる可能性だってある
それなのに
「言ったでしょ。昨日の続きしようって」
「あっ…」
大和の手が服の中に入り込み、お腹を撫でる
くすぐったくて体をよじると再び唇が塞がれた
宇菜は抵抗できないでいた
キスが気持ちよくて思考を停止させる
「んんっ…!?」
大和の手が胸へとつたい、下着の上から優しく揉まれると宇菜は驚いて目を見開く
男の人に胸を触られた事なんてない
恥ずかしくて顔から火が出そうだった
「や、大和…くん…」
「なに。宇菜ちゃん…」
気がつけば宇菜は下着姿になっていた
朝のリビング
とても明るくて今さらながら恥ずかしい
「や、やっぱりここじゃ…」
体を隠すように丸くなると、大和がクスっと笑う