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あの子はいとこ【R18】

第1章 帰って来た従兄弟



またしても目を反らしそうになるのをぐっとこらえる


だが、今の気持ちをどう言葉にしていいかわからなかった



「…宇菜ちゃん?」


「あっ、えっと。大和くんの事はすごいカッコよくて…素敵だなって思うよ」


「本当?じゃぁ好き?」


「えっ!?あ、あのね。私、大和くんってずっと弟みたいなものだと思ってたから。久しぶりに会って成長してて、まだ頭が混乱してるっていうか…」



大和はカッコよくてドキドキするし、キスされて嬉しいと感じてしまう


だが、それを好きと認識するのは早いのではないか?


宇菜は本当に混乱していた



「…弟って。それこそ昔の話だよ」


「そ、そうかもしれないんだけど。でも…」


「わかった!」



言葉の続きを遮られる


何がわかったのか、確認するのが怖かった


大和の目がやけに輝いていたからだ



「や、大和くん?」


「僕が男だって、ちゃんと証明してあげる」



えっ?と思った時には押し倒されていた


ソファに体が沈む



「大和くん…あ、あの…」


「ここじゃ嫌?」



首を傾げる大和


この状況、さすがに恋愛に疎い宇菜でも察しがついた



まずい、まずい!



脳内では警笛がうるさく鳴り響く


しかし体は固まってしまったかのように動けなかった



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