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あの子はいとこ【R18】

第1章 帰って来た従兄弟


「大和くん」



声をかければ、なぁに?と可愛く見つめられてしまう


そして宇菜は言葉に詰まってしまうのだった



「どうしたの、宇菜ちゃん」



伸ばされた手が宇菜の頬に触れる


昨夜と同じ、艶っぽい仕草だ



「顔、真っ赤だよ?」


「そ…そんなこと」



言われなくてもわかってる


顔が熱を帯びているのだ


朝っぱらから恥ずかしい


だが、大和は気にする素振りはない



「うん。じゃぁ、昨日の続きしようか?」



えっ?という言葉はかきけされていた


気がついた時には唇が塞がれていたからだ



角度を変えながら、執拗に攻めるその姿は獣の様だった


腰に回された腕は逞しく、大和が男であると実感させられる



「や…やま…と、くんっ」


「宇菜ちゃん。忘れたの?ほら、舌出して」



艶っぽい声にクラクラした


抵抗するどころか、言われるがまま舌を出せば



「うん。いい子」



満足そうに微笑んだ大和に舌を絡めとられる


呼吸がくるしくて必死に酸素を求めつつも、大和のキスに酔いしれていた


胸がドキドキして、全身が熱くなる


こんな感情は初めてだった



「あぁ…宇菜ちゃん。本当に可愛いね」



唇を離した大和が宇菜の瞳を覗きこむ


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