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あの子はいとこ【R18】

第7章 彼のお部屋




食欲は割りとあるようで、大和はパクパクとグレープフルーツを平らげる



そんな大和の様子にも安心していた


この様子なら元気になるのも早そうだ



「宇菜ちゃん、お薬飲むから水ちょうだい」


「あ、うん」



コップに水を注ぎ、薬と一緒に手渡す



早く元気になりますように…



そう思っていると



「あ、そうだった」



薬を手にした大和が止まる



「どうしたの?」


「この薬、グレープフルーツと一緒に飲んじゃいけないんだった」


「え…えぇ!?」



宇菜は慌てて薬の説明を読む


確かにそこにはグレープフルーツと一緒に服用禁止と書かれていた



「ご、ごめん…大和くん…」


「うん。いいよ。しょうがない」



大和は薬と水を置くと横になる


元気になって欲しいと思っていたのに、まさかの失敗だ



「宇菜ちゃん、落ち込まないで」


「で、でも。私のせいで…」


「違うよ。僕が忘れてたから」



大和はそっと宇菜の頬を撫でる


その手はまだ熱かった


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