第7章 彼のお部屋
ーーー……
トントン
意を決して大和の部屋のドアをノックする
どうぞ、と声がして宇菜は少しだけドアを開けた
目が合った大和はベッドに座り布団を体に巻いている
「や、大和くん…この下着なんだけど…」
「うん!早く見せて見せてっ」
「そ、その…」
なかなか部屋に入れない
というのも、宇菜が想像していた下着とは全然違ったのだ
「…宇菜ちゃん、早くー。具合悪化しちゃうよ」
「ず、ずるいよ…」
「ひょっとして、着てくれてない?」
「い、いや…着たけど…」
なら早く!と大和に急かされる
こんな所で言い合っていては時間の無駄だ
本当に大和の具合が悪化するのも嫌だし
どうしよう、どうしてこんな事に……!
宇菜は何度も頭を抱えたが、最終的には根気負けしてしまった
「わかったよ…」
ドアを全開にし、部屋に入ると
「わぁ、可愛いよ」
大和は目をキラキラと輝かせる