第7章 彼のお部屋
「…わ、わかったよ。ちょっとだけだからね…」
がっくりと項垂れる宇菜
結局大和のお願いを断る事ができないのだ
しかも病人…
「ありがとう、宇菜ちゃん。僕、宇菜ちゃんに着て欲しいの用意してあるんだ」
そう言って大和はベッドから下りると、部屋の中でも違和感を発する段ボールをあさる
「……用意、してある?」
「そうだよ」
「大和くん…また、意味がわからなく…」
「はい、これ」
ぽん、と渡されたのは可愛らしいピンクの包み
きちんと包装されて乙女心をくすぐるラッピングだった
「僕からのプレゼントだよ。その中に入ってるからさ、隣の部屋で着替えてきて?」
「や、大和くんが私の下着を…?」
「うん。ほら、僕はちゃんとお布団の中で待っててるから」
大和に背中を押されて廊下へと出る
パタンとドアが閉められ、宇菜は首を傾げた
…大和くん、私のサイズ知ってるのかな?