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あの子はいとこ【R18】

第7章 彼のお部屋



大和の言葉の理解ができなかった



「や、大和くん?」


「宇菜ちゃん、すごく可愛かったのに…。もう服着ちゃったの?」


「えっ、えっ?…ひょっとして、それは夢の中の私…?」



寝ぼけてるのだろうか



まさか、大和くんてば…夢の中の私が下着姿で看病してたって言いたいの!?



あり得ない光景に宇菜は青ざめる



「夢じゃないよ…。そうでしょ、宇菜ちゃん?」


「い、いや…だから…」


「わかった。もっかい着替えて…。そしたら僕、もっと元気になるからさ…」



潤んだ瞳が宇菜を見上げる


話は噛み合っていない


全く噛み合っていないのだが…



「ね、宇菜ちゃん。お願いだよ…」


「大和くん…そんな格好したら、私まで風邪引いちゃうよ…」


「それはやだな…でも、早く元気になりたいな。ダメかな?」


「うぅっ…」



なんだか断れない雰囲気に宇菜は後ずさる


しかし、大和は宇菜の手を離す事はなかった



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